オペラ歌手カルーソー、初録音

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アルプスの雪に託して騎士がうたう愛の歌

マイアベーア(1791〜1864)作曲、歌劇《ユグノー教徒》より「アルプスの雪より白く」

昔の演奏を聴けるのは、ひとえにレコードなどの録音ドキュメントのお陰である。もし、コンサートに行かないと音楽が聴けなかったら、私たちの音楽体験は随分と貧しいものに違いない。
今日は、20世紀前半に活躍した“歌劇王”エンリコ・カルーソー(1873〜1921)が、1902年に一流演奏家として初めて本格的な録音を行ったとされる日。「とされる」などと曖昧に書くのは、いくつかの記録に当たると、4月11日だったり、他の日だったりするからだ。
それはさておき、イタリア・オペラの名テノール歌手列伝の先頭に挙げられるカルーソーを聴く日にしよう。
彼は21歳で初舞台を踏み、ミラノ・スカラ座を振り出しに、世界中のオペラハウスで大活躍した。“伝説のテノール”の美声が『伝説の誕生/カルーソー1902〜1905』というCDで聴ける。どれも名アリアだが、パリで活躍したマイアベーアの歌劇《ユグノー教徒》の「アルプスの雪より白く」にしよう。

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