DE DGG LPEM19 236 ゲーザ シュナイダーハン フルニエ フリッチャイ ベルリン放送響 ベートーヴェン ピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重協奏曲
DE DGG LPEM19 236 ゲーザ&シュナイダーハン&フルニエ ベートーヴェン・ピアノ,ヴァイオリン,チェロ三重協奏曲
商品番号 34-9998
通販レコード→ 独チューリップ初期盤 ALLE HERSTELLER[オリジナル]
フリッチャイの録音の中でも昔から名盤中の名盤。 ― ヴァイオリン協奏曲、5つのピアノ協奏曲が古典音楽の最高傑作としての人気の高さで影になっているが、ピアノ、ヴァイオリンとチェロの三重協奏曲もベートーヴェンの〝傑作の森〟の一曲。どの楽章も素晴らしいが、特に1楽章の序奏、主題提示部、コーダ、また終楽章などは絶品。当時のベルリン放送交響楽団の実力の優秀さを存分に発揮した圧倒的な演奏です。交響曲風としての重厚な風格を持ち、音はずっしりと重く、分厚い低音に支えられて堅牢に作り上げられている様を感じさせます。これはフェレンツ・フリッチャイが一連のハンガリー出身指揮者の一人として威光を放っていた証左と断言できる。
純ドイツ的な重厚感のある演奏です。しかし、それは「無難路線」とは全然別物で力強くて温かみと優しさがあり非常に味わい深い演奏で、ゲーザ・アンダのモーツァルト弾きらしさをしっかり感じる聡明なピアノと、ヴォルフガング・シュナイダーハンの渋くも気品のあるヴァイオリン、更に「チェロの貴族」とも称えられたピエール・フルニエの美しい音色とコントロールの行き届いた高品位な伸びやかで高貴なチェロ演奏が三位一体となっています。あたかも〝管弦楽伴奏付きピアノ三重奏曲〟のような親密さが光ります。
エンジニア:ギュンター・ヘルマンス、ワーナー・ウォルフ。プロデューサー:オットー・ゲルデス。1960年6月ベルリン、イエス・キリスト協会での録音。1961年9月初発。